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Sonny Clark Trio | 2つの違いと本当にやりたかったこと
幻の名盤、タイムのソニー・クラーク・トリオ 幻だなんて、今や歴史的名盤の一枚としてよく知られているアルバムですが、実は1966年にこの作品を出していたタイム・レーベルが活動を停止してしまったために長い間廃盤になっていたようで、1975年にテイチク... -
Don Friedman Trio – Circle Waltz | 実はビル・エヴァンスがドン・フリードマン派?
ジャケットのデザインと絵 ジャケット良いですよね。デザインはリバーサイドの作品を多く手掛けるケン・ディアドフ。ブルーノートのデザイナーのリード・マイルス同様、モダン・ジャズという枠を超えて現代に至るまで、デザインの歴史に与えた影響は計り知... -
Red Garland – All Mornin’ Long | オールスターによる、いい感じ
プレスティッジらしい凄腕の面々で堅苦しくない環境でセッションされた作品。この時11月15日の録音と翌月12月13日に行われた録音から4枚のアルバムがリリースされており、マイルスのマラソンセッション4部作に匹敵する内容になっております。 この空気感が... -
Tommy Flanagan – Overseas 三位一体とはこのことだ。
1957年にJ.J.ジョンソンのコンボでのスウェーデンツアー時にストックホルムで録音された、名脇役と名高いトミー・フラナガンの初リーダートリオ作品。記念すべきスイングジャーナル誌のゴールドディスク第1回目に選ばれた作品でもあります。 &nbs... -
Bud Powell – Blues In The Closet 美しく濁った音。
1956年録音。やや地味めな印象のあるバド・パウエル中期の名作。ヴァーヴでの最後のリーダー作です。ジャケットのデザインもすごく良いですね。 独特なコードワークが癖になるバド・パウエルの音のセンス。楽曲のグルーヴと音の芯を捉え... -
Bill Evans – At The Montreux Jazz Festival リリカルだけじゃないハードな一面。
1968年6月15日に行われたスイスのモントルー・ジャズ・フェスティヴァルでのライブ録音。会場の近くのレマン湖のほとりに建つ古城の写真がジャケットで使われており、この盤の通称は「お城のエヴァンス」。このフェスの名前を一躍世界中に広めた作品として... -
Walter Bishop Jr. – Speak Low ピアノがグルーヴにハマる41分間。
1961年録音のウォルター・ビショップJrの代表作。このトリオの肝となるベースにはこの録音の翌年よりジョン・コルトレーン・カルテットに参加し、骨太な土台を築く事になるジミー・ギャリソン、そして控えめながらも小刻みに他2人を際立たせる攻撃的なグ... -
Sonny Clark – Leapin’ And Lopin’ クラーク最後の作品。ケベックとの名演。
この演奏の約1年後に若干31歳の若さで他界してしまったピアニスト、ソニー・クラークの最後の作品。リーダーとしては前作から約2年ぶりの復帰となる6作目です。 派手さはありませんが、クラークのいつものしっとり重たいグルーヴのタッチ、まろやかな旋... -
The Red Garland Trio – A Garland Of Red 録音のきっかけは「ワーキン」での好演。
1956年8月17日録音、ベースのポール・チェンバースとドラムのアート・テイラーとのトリオの初顔合わせ、そしてレッド・ガーランドの記念すべき初リーダー作にして代表作の1枚です。 この作品が録音された当時、ガーランドはマイルス・デ... -
Herbie Hancock – Maiden Voyage 才能を開花させていくハービーの大傑作。
ハービー・ハンコックがマイルス・デイビスのクインテットに抜擢された1963年から約2年後の1965年に、そのクインテットのリズム陣そのままの編成とトランペットにマイルスの弟分フレディ・ハバードと、サックスにジョージ・コールマンを迎えて録音された作... -
Kenny Drew – Everything I Love 素朴な響きの中にも流石のセンス。
ケニー・ドリューは1961年にパリに渡り、1964年からはデンマークのコペンハーゲンに拠点を移します。ジャズを芸術として捉えるヨーロッパの方がアメリカより気質があっていたのかもしれません。 こちらの作品は名門スティープルチェイスより1973年にリリ... -
Bill Evans Trio – Portrait In Jazz 個性の確立とインタープレイの始まり。
1959年12月録音のビル・エヴァンスのリーダー第3作目。ベースのスコット・ラファロとドラムのポール・モチアンのトリオでの、僅か2枚しかないスタジオ録音の1枚です。もう1枚は4作目の「Explorations」になります。 ビル・エヴァンスは195... -
Herbie Hancock – Empyrean Isles 火と光の世界へ。
1964年の吹込み、若干24歳のハービー・ハンコックのリーダー4作目。リズム隊は当時のマイルス・デイビス黄金クインテットそのまま。 ベースはロン・カーター、ドラムはトニー・ウィリアムス、そして珍しいワン・ホーンのコルネットにはフレディ・ハバー... -
The Modern Jazz Quartet – Concorde 静と動、新生MJQ、ここから。
ヴィブラフォン、ピアノ、ベース、ドラムという当時は異色の組み合わせであったグループ、モダン・ジャズ・カルテットの初期の作品。12インチLP最初のアルバムです。 この作品からドラムが結成時のケニー・クラークに代わって、コニー・ケイが担当する事に... -
Jutta Hipp With Zoot Sims 同い年、同じ白人、同じ時期にニューヨークへ。
ドイツ生まれの白人ピアニスト、ユタ・ヒップの作品。評論家のレナード・フェザーとの出会いにより1955年にアメリカにやって来て、ブルーノートのアルフレッド・ライオンが惚れ込んで実現した録音です。そして同じくライオンが注目していた白人テナーの...