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1956年8月17日録音、ベースのポール・チェンバースとドラムのアート・テイラーとのトリオの初顔合わせ、そしてレッド・ガーランドの記念すべき初リーダー作にして代表作の1枚です。
この作品が録音された当時、ガーランドはマイルス・デイビスのオリジナル・クインテットの一員として活躍しており名前は知られていたものの、まだカクテル・ピアニストといった評価しかされていなかったようです。そんな折、同年の約3ヶ月前の5月11日に録音されたマイルスの一連のマラソン・セッションの一つ「ワーキン」に収録されたトリオ・ナンバー「アーマッド・ブルース」の好演がプレスティッジのプロデューサーのワインストックの目に留まり、このトリオ作品を録音するに至りました。
収録された曲はスタンダード中心。ガーランドの年齢はこの時33才で初リーダー作といっても演奏は既にベテランの域。とても落ち着いていて気張った感じや無理がない大人のサウンドですね。曲の良さを十二分に引き出しています。
その後プレスティッジよりリリースした9枚のトリオ作品や、ジョン・コルトレーンのリーダー作「ソウルトレーン」のリズム隊として参加するなど、ガーランドにしか出来ない軽快でメロウなどこか暖かさと儚さを感じるピアノのタッチと、この3人でしか演奏出来ないであろう三位一体となった美しくスイングする演奏で活躍し多くの作品を残しました。
ちなみに、本名は”William McKinley Garland”。なんで”レッド”なのかと言うと、20代の頃に髪の毛を赤く染めた事が由来だそうです。
The Red Garland Trio – A Garland Of Red
レッド・ガーランド – ア・ガーランド・オブ・レッド
Prestige
- A Foggy Day
- My Romance
- What Is This Thing Called Love
- Makin’ Whoopee
- September In The Rain
- Little Girl Blue
- Constellation
- Blue Red
Red Garland (p)
Paul Chambers (b)
Art Taylor (ds)
Supervised by Bob Weinstock
Recorded by Rudy Van Gelder
Recorded 1956.8.17