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Jutta Hipp With Zoot Sims 同い年、同じ白人、同じ時期にニューヨークへ。

 ドイツ生まれの白人ピアニスト、ユタ・ヒップの作品。評論家のレナード・フェザーとの出会いにより1955年にアメリカにやって来て、ブルーノートのアルフレッド・ライオンが惚れ込んで実現した録音です。そして同じくライオンが注目していた白人テナーのズート・シムズを迎えダブルネーム作品となりました。
 

Jutta Hipp With Zoot Sims
 

 実はこの時ズート・シムズはストーリーヴィルと契約していたので、ブルーノートでのリーダー作は作れない状況でした。その時にライオンが苦肉の策として思いついたのがこの共演作品という訳です。
ピアノ・トリオにシムズを加えただけだとちょっと安直過ぎるという事で更にトランペットにジェリー・ロイドを加えての5人編成になりました。
 

 1曲目の頭から聴きどころはズート・シムズですね。西海岸から暖かい風と共にやってきたさわやか不良っぽいブロウと渋さも兼ね備えています。カッコイイです。対してユタ・ヒップは少し固めなそっけない真面目少女という感じ。(勝手なイメージです。汗)対照的なんですがそれが何故か妙に相性バツグンなんですよね。
2人は同じ白人、しかも同い年、そしてニューヨークにやって来たのは同時期らしいので、2人の間でしか通じない何かが演奏にも表れたのかも知れませんね。
 

 ヒップの活動期間は短くて残した作品は3枚だけでした。何があったのかはわかりませんが、50年代後半からはひっそり絵画の道へ進みます。そしてシムズはアル・コーンと組んで白人テナーの最高峰へと駆け上り、超有名人となっていくのです。
そんな2人の人生が交差した瞬間のセッション。勝手に想像を膨らましてちょっとセンチになりそうになりますが、それを吹き飛ばすくらいの魅力が詰まった演奏です。

Jutta Hipp With Zoot Sims
ユタ・ヒップ・ウィズ・ズート・シムズ


 Blue Note 

  1. Just Blues
  2. Violets For Your Furs
  3. Down Home
  4. Almost Like Being In Love
  5. Wee-Dot
  6. Too Close For Comfort

Jutta Hipp (p)
Zoot Sims (ts)
Jerry Lloyd (tp)
Ahmed Abdul-Malik (b)
Ed Thigpen (ds)

Produced by Alfred Lion
Recorded by Rudy Van Gelder

Recorded 1956.7.28

Jutta Hipp With Zoot Sims

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この記事を書いた人

海と山と畑に囲まれて、糸島の片隅で音楽を聴いています。中古オーディオとレコードの買取、整備、販売を仕事としています。オーディオマニアではありません。ただの音楽好きです。

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