Bill Evans Trio – Portrait In Jazz 個性の確立とインタープレイの始まり。

1959年12月録音のビル・エヴァンスのリーダー第3作目。ベースのスコット・ラファロとドラムのポール・モチアンのトリオでの、僅か2枚しかないスタジオ録音の1枚です。もう1枚は4作目の「Explorations」になります。
 

Bill Evans Trio - Portrait In Jazz
 

 ビル・エヴァンスは1956年の1作目の「New Jazz Conceptions」をリリースした後、58年の2月から11月までマイルス・デイビスのグループに大抜擢されます。当時既にミュージシャン同士の間では認められている存在でしたが、一躍それが表に出ることになり一気に人気を得て行くのでした。その在籍中にリリースした2作目の「Everybody Digs Bill Evans」でエヴァンスの名を世の中に知らしめる事になります。
その約1年後、マイルスのグループを抜けた後に完全に独り立ちした時に録音したのがこの作品になります。少しずつですが作品を追って聴いていくと、その類まれなる個性が徐々に確立されていくのが解ります。
 

 スコット・ラファロとポール・モチアンとの出会いも大きな出来事でした、独立したエヴァンスは当初たくさんのメンバーが入れ替わってなかなか決まらなかったそうですが、そうして出来上がったトリオはそれまでの既成概念を覆すような斬新な演奏スタイルを確立していきます。
三者が対等に調和し、時に対立しあってお互いの演奏を引き出して行く”インタープレイ”、これは後のトリオのあり方に大きく影響を与える事になりました。

Bill Evans Trio – Portrait In Jazz
ビル・エヴァンス – ポートレイト・イン・ジャズ

 Riverside 

  1. Come Rain Or Come Shine
  2. Autumn Leaves
  3. Witchcraft
  4. When I Fall In Love
  5. Peri’s Scope
  6. What Is This Thing Called Love?
  7. Spring Is Here
  8. Some Day My Prince Will Come
  9. Blue In Green

Bill Evans (p)
Scott LaFaro (b)
Paul Motian (ds)

Produced by Orrin Keepnews
Recorded by Jack Higgins

Recorded 1959.12.28

Bill Evans Trio - Portrait In Jazz

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この記事を書いた人

海と山と畑に囲まれて、糸島の片隅で音楽を聴いています。中古オーディオとレコードの買取、整備、販売を仕事としています。

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