Walter Bishop Jr. – Speak Low ピアノがグルーヴにハマる41分間。

 1961年録音のウォルター・ビショップJrの代表作。このトリオの肝となるベースにはこの録音の翌年よりジョン・コルトレーン・カルテットに参加し、骨太な土台を築く事になるジミー・ギャリソン、そして控えめながらも小刻みに他2人を際立たせる攻撃的なグルーヴを生み出すドラムはG.T.ホーガン。こちらの写真の盤はMuseからのリイシュー盤です。
 

Walter Bishop Jr. - Speak Low
 

 このアルバムはマイナーレーベルという事もあってかプレスの数が少なく、当時日本にあまり輸入されず入手困難だったようで”幻の名盤”とされていたようです。そしてそれが聴けるのはジャズ喫茶。そこに行かないと聴けない、レコードを聴くために足を運ぶというという感覚はわかりませんが、何でも簡単に手に入り過ぎてしまう今よりは、ワクワクもあり、貴重な体験でもあり、ずっと楽しかったのではないかと思います。羨ましく思います。
でも逆に今は状態の良いオリジナルの盤が世に出回るのは非常に稀で、とても手が出る金額でもないので、レコードの浪漫は深くなる一方だなーと思いますね。いつかは手にして、音のシステムを万全に整えて、針を落とす瞬間を夢見てしまいます。
 

 にしてもベースが演奏も録音もブリブリ。疾走する弾むうねる疾走するする。ビショップのピアノがそのグルーヴにハマる約41分間の名演。曲がまたカッコよく並びもいいですね。パワーのあるアンプと口径の大きいスピーカーで大音量で体感したい作品です。

Walter Bishop Jr. – Speak Low
ウォルター・ビショップ Jr. – スピーク・ロウ

 Jazz Time/Muse 

  1. Sometimes I’m Happy
  2. Blues In The Closet
  3. On Green Dolphin Street
  4. Alone Together
  5. Milestones
  6. Speak Low

Walter Bishop Jr. (p)
Jimmy Garrison (b)
G.T.Hogan (ds)

Produced by Fred Norsworthy
Recorded by Bill Stoddard

Recorded 1961.3.14

Walter Bishop Jr. - Speak Low

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この記事を書いた人

海と山と畑に囲まれて、糸島の片隅で音楽を聴いています。中古オーディオとレコードの買取、整備、販売を仕事としています。

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