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プレスティッジらしい凄腕の面々で堅苦しくない環境でセッションされた作品。この時11月15日の録音と翌月12月13日に行われた録音から4枚のアルバムがリリースされており、マイルスのマラソンセッション4部作に匹敵する内容になっております。
この空気感がすごく好きですね。のびのびと演奏されている様子はこの時期独特のハードバップの魅力でしょう。1曲の尺もとても長いのですが、ゆるい雰囲気があってもそれぞれのソロも絶好調というか絶妙でダレません。
メンバーはフロントの2管にドナルド・バードとジョン・コルトレーン。2人が活きているのはレッド・ガーランドのピアノがあるからでしょうか。とても息があっているし聴いていて安心感がありながら揺れるブロックコードのグルーヴに常にワクワクが共存している感じ。支えているジョージ・ジョイナーのベースもいい感じ。長めのソロも楽しい。アート・テイラーのグルーヴの力の抜け具合もいい感じ。全体的にこれ以上ないオールスター・クインテットによる、いい感じ。
この時の録音の他3作品は、「Soul Junction」「High Pressure」「Dig It!」いずれもレッド・ガーランドのリーダー作品でありながらも全員が活き活きとしています。レッド・ガーランドのプロデュースといったイメージがあるかもしれません。時間があるときにゆっくり通して聴きたいですね。美味しいコーヒーでも淹れて。
The Red Garland Quintet – All Mornin’ Long
レッド・ガーランド・クインテット – オール・モーニング・ロング
Prestige
- All Mornin’ Long
- They Can’t Take That Away From Me
- Our Delight
Red Garland (p)
Donald Byrd (tp)
John Coltrane (ts)
George Joyner (b)
Art Taylor (ds)
Supervised by Bob Weinstock
Recorded by Rudy Van Gelder
Recorded 1957.11.15