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2017年– date –
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Jazz
Sonny Stitt – Pen Of Quincy スポットライトを浴びて立つスティット。 を想像してしまいます。
たまには甘いアルトでバラードを聴きたくなるのです。こちらはまだ若きクインシー・ジョーンズの極上アレンジによる、名人ソニー・スティットのアルトをフィーチャリングした1955年の作品。バックは豪華メンバーによるオーケストラです。広いステージの... -
Jazz
Pete La Roca – Basra エキゾチックでアブストラクト。 中近東スパイスの新主流派メインストリーム。
ピート・ラロカは1938年生まれのドラマー。50年代後半よりソニー・ロリンズやジャッキー・マクリーンとの共演を経て名を知られるようになります。こちらの作品は65年録音の初リーダー作で唯一のブルーノート作品。 フロントにはジョー・... -
Jazz
Kenny Drew Trio – Dark Beauty ヨーロッパ最強の2人との出会い、スティープル・チェイスが生まれた幸運。
ケニー・ドリューは61年に渡仏、その後デンマークのコペンハーゲンあるクラブ「モンマルトル」を拠点に活動を始めます。そしてアメリカの人種差別に嫌気がさし移住する事を決意するのでした。 こちらは1974年にスティープル・チェイス・レコードよりリリー... -
Jazz
Eric Dolphy – Out There チェロと4つの変則リード楽器の不思議ワールド。
ピアノレス。まだ無名の頃のロン・カーターのチェロが入っている変則的なカルテット編成。エリック・ドルフィーが楽器を持ち替え縦横無尽に演奏します。 内容はこのダリっぽい絵が示唆するほどぶっ飛んでいるわけではなく、きちんと着地する王道ありき、... -
Jazz
John Coltrane – Coltrane Time 強烈にズレる。 それぞれの解釈でのフリーへの展開の予感。
バラバラというかなんと言うか。最初っからセシル・テイラーのコードが強烈です。他のメンバーとの交わらなく、コルトレーンは別次元の方向に進んでいる感じだし、ケニー・ドーハムの真っ直ぐバップなブロウは窮屈な感じだし、そしてチャック・イスラエ... -
Jazz
Gil Melle – Patterns In Jazz ウエストコースト風幾何学ジャズサウンド。
白人サックス奏者であるギル・メレは、1931年カルフォルニア州リバーサイド生まれ。十代前半の頃にはジャズクラブでサックスを演奏を始め、1952年にブルーノートと契約し初リーダー作品を吹き込みます。その後も録音を重ね、55年までに4枚の10インチをリ... -
Jazz
Pee Wee Russell – Ask Me Now! モンクとの幸運な出会い。ディキシーとモダンとピアノレス。
ピー・ウィー・ラッセルは、1906年アメリカ・ミズーリ州メイプルウッド出身。ディキシーランド・ジャズやスウィングで知られるクラリネット奏者です。 こちらの作品は晩年の59歳の時、1965年にリリースした作品。盟友のトロンボーン奏者のマーシャル・... -
Jazz
The Jazz Messengers – Hard Bop シルバー脱退後のJM、若いマクリーンのアルトが光ってます。
1956年録音、ホレス・シルバーと別れた後の、新生The Jazz Messengersの2枚目のスタジオ録音です。タイトルにふさわしくこれぞハード・バップという内容。ヒットナンバーみたいな印象的な曲はありませんが、ちょっとしたミストーンも気にしない勢いと熱... -
Jazz
Miles Davis – Miles In The Sky 電気投入!黄金クインテットによる8ビートと探り。
1968年リリース、エレクトリック・マイルスへの過渡期の最初のアルバムです。色々と批評があり評価が分かれますが、ロックサイドから聴いても楽しめる作品ですね。 エレクトリックと言っても楽器はローズとエレキベースとギターを取り入... -
Jazz
Tommy Flanagan Trio – Eclypso 熟練のメンバーによる上質で痛快な職人技。
雨が続きますね、台風も迫っているので今日は選挙の期日前投票に行きましたが、午前中の早い時間にも関わらず長蛇の列が出来ていてびっくりしましたよ。台風の影響で投票率が落ちないことを願いたいです。 さて、こちらはトミー・フラナガンの1977年リリ... -
Jazz
Grachan Moncur III – Evolution 新主流派モンカーの初リーダー作。新時代へ。
ブルーノートの中でも一際色鮮やかなジャケット。こちらはトロンボーンのグレイシャン・モンカーが1963年にブルーノートに吹き込んだ初リーダー作。全曲モンカー作の新主流派によるアヴァンギャルドな内容。実験的でクールな感じとハード・バップの真っ... -
Jazz
Herbie Nichols Trio 落ちそうで落ちない平均台に乗っているかのよう。
10年ほどに渡ってブルーノートのアルフレッド・ライオンに録音を嘆願してようやく実現したという珍しい作品。1曲目の出だしから只者ではないことが伺えますね。普通ではないですね、時間軸を揺さぶられるというかなんというか。リズムも構成もメロディも... -
Jazz
Clifford Brown – Study In Brown チェロキーからA列車まで超エンターテイメント。
1曲目「チェロキー」から飛ばしますね~。早すぎ巧すぎ楽しすぎです。加えてたっぷりメロディも聴かせます。メンバー同士どんな話をしてからこの演奏に臨んだのでしょう。2曲目以降も緩急つけながら緊張感と暖かさのある演奏。最後の「A列車」まで超エン... -
Jazz
Horace Parlan – Up & Down 幻のプレイハウス・フォー&グラント・グリーンのスーパーバンド。
1960年2月に初のリーダー作「Movin' & Groovin'」をリリースし、翌年1961年6月のこの作品を録音するまで僅か1年半でなんと6作品をリリース。そしてこの完成度。ブルーノートが凄いのか演者が凄いのか、両方でしょうね。とんでもない時代です。 &n... -
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When Farmer Met Gryce 真面目でやさしい2人。お互いのリスペクトが生んだ奇跡の一時。
良いジャケットですね。この作品をそのまま表現しているかのよう。アート・ファーマーと盟友ジジ・グライスの双頭リーダー作です。 A面の4曲は1954年録音でバックはホレス・シルバー、パーシー・ヒース、ケニー・クラークの「WALKIN'」...