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たまには甘いアルトでバラードを聴きたくなるのです。こちらはまだ若きクインシー・ジョーンズの極上アレンジによる、名人ソニー・スティットのアルトをフィーチャリングした1955年の作品。バックは豪華メンバーによるオーケストラです。広いステージの真ん中にスポットライトを浴びて立つスティットを思い浮かべてしまいます。
録音も非常に良いですね。艶のある朗々としたサックスの音、バックのリズム陣の邪魔しないバランスとハーモニー。背景に色があり抜群のアレンジ構成なので、普通のワン・ホーン作品よりもよりワン・ホーンな印象を受けます。
スティットはたくさんの作品を残しておりますが、一番スティットのアルトの魅力を堪能できる作品は?と聞かれればコレと答えるかもしれません。スリルはありませんが、痛快なほど真っ直ぐで伸びやかなソロが聴けます。
Sonny Stitt Plays Arrangements From The Pen Of Quincy
ソニー・スティット – ペン・オブ・クインシー
Roost
- My Funny Valentine
- Sonny’s Bunny
- Come Rain or Come Shine
- Love Walked In
- If You Could See Me Now
- Quince
- Stardust
- Lover
Sonny Stitt (as)
Thad Jones (tp) 1,2,6,7
Joe Newman (tp) 1,2,6,7
Jimmy Nottingham (tp) 3,4,5,8
Ernie Royal (tp) 3,4,5,8
Jimmy Cleveland (tb) 1,2,6,7
J.J. Johnson (tb) 3,4,5,8
Anthony Ortega (fl,as)
Seldon Powell (ts)
Cecil Payne (bs)
Hank Jones (p)
Freddie Green (g)
Oscar Pettiford (b)
Jo Jones (ds)
Arranged by Quincy Jones
Recorded 1955.9.30 (#3,4,5,8) & 10.17 (#1,2,6,7)