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1968年リリース、エレクトリック・マイルスへの過渡期の最初のアルバムです。色々と批評があり評価が分かれますが、ロックサイドから聴いても楽しめる作品ですね。
エレクトリックと言っても楽器はローズとエレキベースとギターを取り入れただけですが、順を追ってマイルス作品を聴いていたら、ここでこのサウンドチェンジはやっぱり衝撃的でしょう。
特筆すべきはやっぱり8ビートでしょうか。トニー・ウィリアムスが破茶目茶おかず入れまくりながらもきっちりビートをキープしつつ、マイルスとウエイン・ショーターのホーンが乗り、この録音で初めてローズを弾いたらしいハービー・ハンコックも初めてとは思えないタッチを聴かせてくれます。ロン・カーターはいまいち乗り切れてない様子かも。w ジョージ・ベンソンのギターの刻みも良い感じ。
全体的に少し探りも感じるところもありますがそこが面白いし、この緊張感がやっぱりマイルス作品。単なるお遊びセッションにはなりませんね。
そしてこの次はどうなっちゃうんだろうと思わせる探りは、「キリマンジャロの娘」、「イン・ア・サイレント・ウェイ」、「ビッチェス・ブリュー」へ続き、またしても前人未到の作品を世に送り出し、時代を切り開いて行く事になるのでした。
Miles Davis – Miles In The Sky
マイルス・デイビス – マイルス・イン・ザ・スカイ
Columbia
- Stuff
- Paraphernalia
- Black Comedy
- Country Son
Miles Davis (tp)
Wayne Shorter (ts)
George Benson (gt) #2
Herbie Hancock (p)
Ron Carter (b)
Tony Williams (ds)
Produced by Teo Macero
Engineer – Arthur Kendy, Frank Laico
Recorded 1968.1.16 (2), 1968.5.15 (4), 1968.5.16 (3), 1968.5.17 (1)