092-325-2766
1960年2月に初のリーダー作「Movin’ & Groovin’」をリリースし、翌年1961年6月のこの作品を録音するまで僅か1年半でなんと6作品をリリース。そしてこの完成度。ブルーノートが凄いのか演者が凄いのか、両方でしょうね。とんでもない時代です。
メンバーはリーダー2作目のピアノ・トリオの傑作「Us Three」のベース、ジョージ・タッカーと、ドラムのアル・ヘアウッド、そしてチャールス・ミンガスのワークショップで共演したテナーのブッカー・アーヴィン、さらにグラント・グリーンのギターが入ってきてしまうのだから、なんて面白い事を考えてしまうのでしょう。
実はグラント・グリーンを除いた4人は、プレイハウス・フォーというグループを結成して活動していました。MJQのような4人平等のバンドだったという事もあってか、この作品でもホレス・パーランのリーダー作と言っても、それぞれのバランスがとても良く、全員活き活きとしていますね。
残念ながらプレイハウス・フォーとしての作品はリリースされることはなかったのですが、この作品ではパーラン自身の発案でグラント・グリーンを加える事になり、元々極太真っ黒ファンキーの上に更に光るようなシングルトーンのブルージーなギターが加わる事で、より一層太さ際立っています。こんなに個性的なメンバーが一塊になってしまう作品もあまりないのではないでしょうか。
Horace Parlan – Up & Down
ホレス・パーラン – アップ・アンド・ダウン
Blue Note
- The Book’s Beat
- Up and Down
- Fugee
- The Other Part of Town
- Lonely One
Horace Parlan (p)
Booker Ervin (ts)
Grant Green (g)
George Tucker (b)
Al Harewood (ds)
Produced by Alfred Lion
Recorded by Rudy Van Gelder
Recorded 1961.6.18