Sonny Stitt and Paul Gonsalves – Salt And Pepper 畑違いの塩と胡椒。

 ソニー・スティットとポール・ゴンザルヴェスのサックス2人をフロントに置いた 双頭クインテットの1964年リリースの作品です。
 

Sonny Stitt and Paul Gonsalves ‎– Solt and Pepper
 

 ソニー・スティットは1924年ボストンに生まれ、父は音楽大学教授、母はピアノの先生という音楽一家に生まれました。チャーリー・パーカーの最も優れた弟子とされ、マネと批判を受けたこともあるそうですが、後の100枚を超す膨大な作品が証明しているようにそんな一言では片付けられませんね。歌心のあるスティットにしか出せない名人芸とも言える音色があります。

一方、ポール・ゴンザルヴェスは1920年ブロックトン生まれ。1950年にデューク・エリントンに出会い、楽団に24年間在籍します。エリントンのライブでの演奏が大きな評判になり一躍有名になるのでした。どこか捉えどころのないようで、いい意味で角のないブローは聴いているとクセになります。

そんなチャーリー・パーカー派のスティットと、デューク・エリントン卒業生のゴンザルヴェスのスタイルの違い、コントラストが豊かな協奏になりました。
 

 ちなみに、ステレオ盤だと右から聴こえる”ソルト”がスティット、左から聴こえる”ペッパー”がゴンザルヴェスです。ユニゾン爽快です。

Sonny Stitt and Paul Gonsalves – Salt And Pepper
ソニー・スティット&ポール・ゴンザルヴェス – ソルト&ペッパー

 impulse! 

  1. Salt And Pepper
  2. S’Posin’
  3. Theme From Lord Of The Flies
  4. Perdido
  5. Stardust

Sonny Stitt (ts,as)
Paul Gonsalves (ts)
Hank Jones (p)
Milt Hinton (b)
Osie Johnson (ds)

Produced by Bob Thiele
Recorded by Rudy Van Gelder

Recorded 1963.9.5

Sonny Stitt and Paul Gonsalves ‎– Solt and Pepper

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この記事を書いた人

海と山と畑に囲まれて、糸島の片隅で音楽を聴いています。中古オーディオとレコードの買取、整備、販売を仕事としています。オーディオマニアではありません。ただの音楽好きです。

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