Art Blakey – Moanin’ ブレイキー先生とファンキー旋風。

 冒頭のメロディーはNHK「美の壺」でもおなじみ、ジャズファンでなくても聴いたことがあるのではないでしょうか。ブレイキーが新メンバーを迎えた、1958年録音のジャズ・メッセンジャーズの名盤です。
 

Art Blakey And The Jazz Messengers ‎– Moanin'
 

 このアルバムはホレス・シルバー達が抜け、ブレイキーが単独でグループを率いるようになって初めてのブルーノート作品という事になります。ジャズ・メッセンジャーズとしては1年ぶりの録音となりました。
グループを立て直すにあたって中心になったのは、テナー・サックスのベニー・ゴルソン。几帳面な性格であった彼をブレイキーが気に入り、メンバーの招集を依頼するのでした。そして集まったのはゴルソンと同郷フィラデルフィア出身の弱冠20歳のトランペッター、リー・モーガン。そして22歳のピアノ、ボビー・ティモンズ。32歳ベースのジミー・モリットという面々で固めました。ブレイキーはは39歳、まだまだ若かったですね。リズム隊ががっちり固め、リー・モーガンとボビー・ティモンズのソロがキラキラに光っていて生き生きしていてとても素晴らしいです。
 

 ベニー・ゴルソンは、新生ジャズ・メッセンジャーズの立て直しという使命を終えてその後グループを去り、ハンク・モブレーが新しく参加する事になり、そしてウェイン・ショーターの参加、ファンキー・ジャズ旋風を巻き起こす事になるのでした。数々の名盤、名アーティストの登場、ここからブレイキー先生の新たな快進撃が始まります。
 

 ブレイキーはまさにドラムの天才ですが、そのバックボーンにあるのは実はピアノだそうです。元々ピアニストなんだそうです。そしてピアノはビックリするくらい下手らしいです。聴いてみたいですね。w

Art Blakey And The Jazz Messengers – Moanin’
アート・ブレイキー & ザ・ジャズ・メッセンジャーズ – モーニン

 Blue Note 

  1. Moanin’
  2. Are You Real
  3. Along Came Betty
  4. The Drum Thunder Suite
  5. Blues March
  6. Come Rain Or Come Shine

Lee Morgan (tp)
Benny Golson (ts)
Bobby Timmons (p)
Jymie Merritt (b)
Art Blakey (ds)

Produced by Alfred Lion
Recorded by Rudy Van Gelder

Recorded 1958.10.30

Art Blakey And The Jazz Messengers ‎– Moanin'

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この記事を書いた人

海と山と畑に囲まれて、糸島の片隅で音楽を聴いています。中古オーディオとレコードの買取、整備、販売を仕事としています。オーディオマニアではありません。ただの音楽好きです。

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