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SONY TC-KA3ES | 分解してベルトを交換する

SONY TC-KA3ES

SONY TC-KA3ES カセットデッキ、福岡県那珂川市にて出張買取させて頂きました。

ジワジワと人気を取り戻していますね、カセットデッキ。こちらは1995年発売、ベーシックモデルのESシリーズ最終機。上級機の技術を投入されており、高音質でボタンの操作感なども心地よく、それまでのソニーのカセットデッキの歴史と秀逸さを感じる名機ですね。しばらく使われていなかったようですので、最低限メンテナンスしたいと思います。

目次

ベルトの交換

ざっと動作のチェックをしてみると、特に不具合はなく良好な様子。とはいえこれまでメンテナンスはされていないようですので、ゴムベルトは間違いなく劣化しているでしょう。本体カバーを取り外して中を覗いてみると、やはりモードベルトが劣化していてすぐにでも切れてしまいそうな状態。交換したいと思います。

メカデッキの取り外し

メカデッキを本体から取り外して、分解、ゴムの交換、組み立ての流れになります。まずはリッドカバーを上に引き抜いて取り外します。

真ん中の梁を取り外し、メカデッキと基盤に繋がっている配線を6ヶ所外します。基盤側のコネクターは爪で抜けないようになっているので、強引に引っ張ると壊れてしまいます。爪を解除しつつ慎重に取り外します。

底面のメカを固定しているネジを外します。

上部のメカを固定しているネジを外します。

これで簡単にメカデッキを取り外せます。きちんとメンテナンスしやすいように設計されているのですね。

メカデッキの分解

左横のバネと固定金具を外します。

カセットホルダーを取り外します。

化粧パネルを取り外します。

ピンチローラーとアイドラーを取り外します。左側のローラーはネジ式で位置を調整するようになっているので、組立時に元に戻せるように、予め位置を確認しておきます。ローラーも交換した方がいいかなと思っていましたが、ベタつきや硬化などの気になるような劣化はなく大丈夫そうです。

正面のネジ4ヶ所とアースが繋がっているケーブルのネジを外し、キャプスタンモーターを取り外します。

モードベルトの交換

基板側のネジを5ヶ所外し、モードベルトを外して、モーターユニットをゆっくり慎重に取り外します。

ついでに少し各所グリスアップしてから、新しいゴムを後でハメやすいように突起に仮で掛けておきます。ゴムにグリスが付かないよう注意です。
そしてここからがこの作業の最重要ポイントです。ゴムを替えた後に、また蓋をしますが、真ん中の丸で囲ったところの突起をうまくはめ込まなければなりません。

それと、横から見えるこの小さなスイッチが他のパーツに引っかかったまま基盤のネジを締め込んでしまうと折れて故障してしまいますので注意です。慎重にぴったりとはめて、ベルトをモーターユニット側のローラーに取り付けます。

キャプスタンベルトの交換

キャプスタン側は簡単です。ネジを外して基盤を外しゴムを取り替えるだけです。ゴムは思っていたより劣化はしていませんでしたが、ちょっと硬化していましたね。そのうち滑るようになってしまうでしょう。
ちなみにゴムは『補修用ゴムベルト』などでネットで検索するといろいろなサイズが沢山入ったものが販売しています。

各部チェック、ヘッドクリーニング

ついでに本体の基盤のコンデンサも容量抜けなどないかざっとチェック。特に問題なし。

専用のクリーニング液でヘッドとピンチローラーをクリーニング。分解した時にクリーニングしておけばよかったと後悔、、。

再生、録音、各ボタン、入出力、オートテープセレクター等々確認しつつ、音出しチェック。
聴覚上は音の揺れや変なノイズもなく、良好ではないでしょうか。

録音時のテープのキャリブレーションの調整が、Type I(ノーマル)だと問題ありませんでしたが、Type II(ハイポジ)とType IV(メタル)だと、調整しきれませんでした。取説にはメタルテープは調整しても効果がない場合があるというような事が書いてあるので、あまり気にしなくてもよいのかもしれませんが、外装はともかく中身はある程度完品を目指していたので少し残念。まあでも年式なりのヘッドや各パーツの劣化はあるものでしょう。現状で十分カセットを楽しめる状態ではないかとは思います。

SONY TC-KA3ES

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この記事を書いた人

海と山と畑に囲まれて、糸島の片隅で音楽を聴いています。中古オーディオとレコードの買取、整備、販売を仕事としています。オーディオマニアではありません。ただの音楽好きです。

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