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涼しくなってきましたね。早くも秋到来でしょうか。今晩はこの一枚。1954年録音のサラ・ヴォーン初期の代表作の1枚。クリフォード・ブラウンを始めとする素晴らしいメンバーとの共演です。
1曲目「バードランドの子守唄」。サラのスキャットにクリフォード・ブラウンの絶妙なソロ。そして何回聴いてもうっとりしてしまいます。その抜群の歌唱力とクールでありながらも、どこか温かい声に惹かれてしまうのですね。
曲は盲目のジャズ・ピアニストのジョージ・シアリングが1952年に作曲したもの。バードランドはニューヨークのジャズクラブの名前です。沢山の人がこの曲を歌っていますが、エラも良いですが、このサラの歌の方が好きかもしれません。
元々曲が先に出来て歌詞を後から付けたそうなのでちょっと強引な語呂合わせなそうなのですが、かえってそれがとても不思議で魅力的な歌詞。ネイティブで英語が理解出来ないので、本当のこの曲の魅力は解っていないのかもしれませんが、言葉を超えて伝わるものがあります。
2曲目以降もとても素晴らしいです。ジミー・ジョーンズのピアノも素晴らしい、そして何よりハービー・マンのフルートがこの盤の雰囲気を決定付けているように感じます。
この作品が名盤たる所以はサラとブラウニーはもちろんの事、他のメンバーも最高なんですよね。聴き終わった後にとても心地の良いリラックスした余韻が残ります。
Sarah Vaughan With Clifford Brown
サラ・ヴォーン・ウィズ・クリフォード・ブラウン
EmArcy
- Lullaby Of Birdland
- April In Paris
- He’s My Guy
- Jim
- You’re Not The Kind
- Embraceable You
- I’m Glad There Is You
- September Song
- It’s Crazy
Sarah Vaughan (vo)
Clifford Brown (tp)
Paul Quinichette (ts)
Herbie Mann (fl)
Jimmy Jones (p)
Joe Benjamin (b)
R. Haynes (ds)
Recorded 1954.12.16 & 18