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1961年録音、この時期立て続けに録音されたモブレー三部作と言われる『ソウル・ステーション』『ロール・コール』と本作『ワーク・アウト』。こちらはギターにグラント・グリーンを迎えたワンホーン・ホーン作品となっております。ロール・コールのアート・ブレイキーのドラムも最高ですが、フィリー・ジョー・ジョーンズはやっぱり凄い、ブレイクといいフィルといい、所々でいい仕事してますね。
5曲中4曲がモブレーの自作ですが、どれも素晴らしく本当に良い曲。一聴してその人とわかる個性も出そうと思って出せるものでもないですよね。当時アメリカでは超一流の1人とはされていなかったようですが不思議に思います。そんな個性がある人こそ超一流のプレーヤーだと思いますけどね。
グラント・グリーンのギターとの相性も抜群です。モブレーは当時マイルスのクインテットに加入直後。マイルスとの相性はあまり良いとは言えなかったのもしれませんが、その緊張感は確実にモブレーの作品にも良い方向に現れているのでしょう。アーシーなグリーンのギターと相まって癒やしと心地よさも抜群のスイングですが、それだけじゃなく程よい緊張感が漂っています。
4曲目の「The Best Things in Life Are Free」はスタンダードですが、ソニー・スティットも演奏している素敵な曲。ここでいうフリーは、”自由”ではなく、”無料”という意味らしいです。人生にはお金に替えられない素晴らしいものに溢れいているという事ですね。本当に大切にしなくてはならないのは何なのか、見失わないようにしたいものですね。
Hank Mobley – Workout
ハンク・モブレー – ワークアウト
Blue Note
- Workout
- Uh Huh
- Smokin’
- The Best Things In Life Are Free
- Greasin’ Easy
Hank Mobley (ts)
Grant Green (g)
Wynton Kelly (p)
Paul Chambers (b)
Philly Joe Jones (ds)
Produced by Alfred Lion
Recorded by – Rudy Van Gelder
Recorded 1961.3.26