Miles Davis – Miles Smiles 60年代黄金クインテット、アコースティック期の最高峰。

 マイルス・デイビス60年代黄金クインテット、1966年録音、1年8ヶ月ぶりの満を持してのスタジオ・レコーディングです。1960年にジョン・コルトレーンが脱退してから、マイルスはメンバーを固定しませんでしたが、63年にハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスの鉄壁の布陣に加え、64年にウェイン・ショーターを迎えてから、68年までこのメンバーで活動する事になります。
 

Miles Davis ‎– Miles Smiles
 

 この時期マイルスは心身ともにボロボロになって体調を崩し活動を休止する事もありましたが、『E.S.P.』『マイルス・スマイルズ』『ソーサラー』『ネフェルティティ』と、このメンバーにより後に黄金の4部作と呼ばれる作品を残します。アコースティック期の集大成でもあります。
殆ど一発録り、でも単なるぶっつけセッションではなく、お互いに対するリスペクトと共にグイグイくる演奏、ギリギリの緊張感と生まれる熱気、一流の職人たちが紡ぐことにより形が出来上がるジャズの完成形の1つが垣間見れるのではないでしょうか。
 

 このマイルスの不敵な笑顔はきっと何か満足があったのかもしれませんね。なんでこのジャケとタイトルにしたんでしょうね。韻踏んでますしね。w
後に自身も4人から学んだことも多かったと、偉大なバンドであったと評したそうです。
とにかくかっこいいアルバム。この緊張感を最高レベルで抑制しコントロールするボス、マイルスの偉大さを改めて感じます。

Miles Davis – Miles Smiles
マイルス・デイビス – マイルス・スマイルズ

 Columbia 

  1. Orbits
  2. Circle
  3. Footprints
  4. Dolores
  5. Freedom Jazz Dance
  6. Ginger Bread Boy

Miles Davis (tp)
Wayne Shorter (ts)
Herbie Hancock (p)
Ron Carter (b)
Tony Williams (ds)

Produced by Teo Macero

Recorded 1966.10.24 (1,2,4,5) / 1966.10.25 (3,6)

Miles Davis ‎– Miles Smiles

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この記事を書いた人

海と山と畑に囲まれて、糸島の片隅で音楽を聴いています。中古オーディオとレコードの買取、整備、販売を仕事としています。オーディオマニアではありません。ただの音楽好きです。

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