Red Garland – Soul Junction 延々ループにハマりそうになる”くつろぎのハード・バップ”

 1957年に吹き込まれたプレスティッジからのリーダー作品。フロントにはテナー・サックスのジョン・コルトレーンと、トランペットのドナルド・バード。ベースはジョージ・ジョイナー、ドラムはアート・テイラー。豪華です。
 

The Red Garland Quintet ‎–Soul Junction
 

 タイトル・ナンバーでもある「Soul Junction」は社長のボブ・ウインストックからスローブルースのリクエストがあり演奏することになったガーランドのオリジナル。一節はギターのフロイド・スミスのよく弾いた曲から採られているそうです。15分ほどの長い曲ですが、コルトレーンとバードのソロは中盤から。じっと待っている2人を想像すると如何に彼がリスペクトされ、当時人気があったのかが想像できますね。そしてリラックスした自然と流れていくような曲の中でも、時折緊張感がみえる瞬間は鳥肌が立つもの。
 

 2・3曲目はガレスピーの曲。痛快なハード・バップ。4曲目はエリントンの甘く甘く渋いバラード、ガーランド得意の展開。そして5曲目はヴィンセント・ユーマンスの人気曲ではたまた熱いバップ。ガーランド節全開の転がる右手にフロントの2人の痛快なブローイング。たまりません。
 

 このアルバムは”くつろぎのハード・バップ”と評されていますが、妙に納得。w
1曲目から最後まで聴いて、もう一度1曲目を聴いて終わりたいと思ってしまう。延々ループにハマりそうになる作品です。

The Red Garland Quintet – Soul Junction
レッド・ガーランド – ソウル・ジャンクション

 Prestige 

  1. Soul Junction
  2. Woody’N You
  3. Birk’s Works
  4. I’ve Got It Bad And That Ain’t Good
  5. Hallelujah

Red Garland (p)
John Coltrane (ts)
Donald Byrd (tp)
George Joyner (b)
Art Taylor (ds)

Supervised by Bob Weinstock
Recorded by Rudy Van Gelder

Recorded 1957.11.15

The Red Garland Quintet ‎–Soul Junction

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この記事を書いた人

海と山と畑に囲まれて、糸島の片隅で音楽を聴いています。中古オーディオとレコードの買取、整備、販売を仕事としています。

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