Miles Davis – Bitches Brew 総勢13名によるミニマル且つ壮大なスケールのグルーヴ・ミュージック。

 1969年、人類が初めて月に降り立ったという年に、マイルス・デイビスが音楽のカテゴライズやそれまでの既成概念を根底から覆した作品がこちら。総勢13名によるミニマル且つ壮大なスケールのグルーヴ・ミュージックです。
 

Miles Davis – Bitches Brew
 

 この作品についての評論を見ると、さも難解な芸術作品とか呪術的とか小説のようとか賛否両論色々言われておりますが、今の時代の耳で聴くと特段難しくもなく普通に身を委ねて楽しめる作品です。もしかしたらそう感じるのもこの作品によって世の中の音楽の流れが大きく変ったことにより、後の影響を受けたアーティストの音楽を無意識にたくさん聴いているからかも知れません。
そしていつ聴いても全然古臭く感じないところが不思議ですね。キャッチー過ぎるフレーズもないので何回聴いても飽きがこないし、いつも新しい発見がある程に奥が深くエネルギッシュな演奏です。
 

 ジャケットのデザインはマティ・クラーワイン。ハンブルグ生まれの画家で、この作品の他にサンタナやジミヘンのジャケットでも知られております。ホームページにアートワーク・ギャラリーがあり、かなり見応えあります。いつか実物の絵を見てみたいものです。
http://www.matiklarweinart.com/

Miles Davis – Bitches Brew
マイルス・デイビス – ビッチェズ・ブリュー

 Columbia 

  1. Pharaoh’s Dance
  2. Bitches Brew
  3. Spanish Key
  4. John McLaughlin
  5. Miles Runs The Voodoo Down
  6. Sanctuary

Miles Davis (tp)
Wayne Shorter (as)
Chick Corea, Joe Zawinul, Larry Young (ep)
John McLaughlin (g)
Benny Maupin (bcl)
Dave Holland (b)
Harvey Brooks (eb)
Jack DeJohnette, Lenny White (ds)
Don Alias, Jim Riley (perc)

Produced by Teo Macero
Artwork Mati Klarwein

Recorded 1969.8.19-21

Miles Davis – Bitches Brew

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この記事を書いた人

海と山と畑に囲まれて、糸島の片隅で音楽を聴いています。中古オーディオとレコードの買取、整備、販売を仕事としています。オーディオマニアではありません。ただの音楽好きです。

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