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タイトル通りブルージーな時間ですねぇ。甘くホロ苦い。たまにはちょっといいお酒を飲みたくなってしまいます。仕事で長い一日を過ごした後とか、あるいは何かちょっと良い事があってしっとり余韻に浸りたい時とかに、ゆったりとソファに深く座って聴きたいです。
渋く太いテナーのスタンリー・タレンタインと、同じく渋いソウルフルなピアノ・トリオ、ジーン・ハリス率いるスリー・サウンズの共演です。ホント憎い企画を考えます。
この作品は1960年12月のセッションの物で、録音されたのは8曲になりますが、レコード時間の制約もあってか、内5曲が収められる事になりました。残りの3曲はお蔵入りに。そして実はその半年前にも同じメンバーで録音していて、他に5曲が存在します。アルフレッド・ライオンの意向だったのでしょうか、リリースされませんでした。
後にレコードでは「Blue Hour volume 2」として2000年にリリース。CDでもコンプリート盤としてリリースとなりました。
その未発表8曲は少し軽い感じでもあるので、きっとこのジャケットのようにブルーに染まる、渾身の5曲を厳選して作品に残したのですね。
売れるからではなくて、要望があるからでもなく、きっとその強いコダワリとポリシーがブルーノートを成功に導き、苦境にも会いながら、今なお続く歴史に名を刻むレーベルに育てていったのですね。
Stanley Turrentine with The Three Sounds – Blue Hour
スタンリー・タレンタイン・ウィズ・ザ・スリー・サウンズ – ブルー・アワー
Blue Note
- I Want A Little Girl
- Gee Baby Ain’t I Good To You
- Blue Riff
- Since I Fell For You
- Willow Weep For Me
Stanley Turrentine (ts)
Gene Harris (p)
Andrew Simpkins (b)
Bill Dowdy (ds)
Produced by Alfred Lion
Recorded by Rudy Van Gelder
Recorded 1960.11.16