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「ジャズ界8番目の不思議」とマイルス・デイビスに評された、ジャズ・オルガンの創始者、ジミー・スミスの1957年の2月と8月にマンハッタン・タワーズで収録されたアルバムです。1956年にスモール・パラダイスというクラブでアルフレッド・ライオンは彼を目撃、多彩な才能を見抜き、この豪華メンバーとのセッションを企画するのでした。
とにかくメンバーが豪華。ケニー・バレル、アート・ブレイキー、リー・モーガン、ルー・ドナルドソン、ティナ・ブルックス、カーティス・フラーというオールスター。主役級が勢揃いです。
メンバーが豪華すぎるのでどうしても他メンバーの音を追ってしまいますが、特筆すべきはやっぱりオルガンの音でしょう。独特のタッチの音とオルガン特有の生々しいレスリーの揺れ、もう少し全面に出てほしいと感じてしまいますが、ジミー・スミスのツボを抑えたバッキングがまた良いのです。
ジミー・スミスは1925年ペンシルベニア州生まれ。ピアニストからハモンドオルガン奏者に転身し、1950年代から60年代にかけては、基本的にギターとドラムのトリオで活動をしておりました。その為ベースパートは左手で、ソロは右手、そして左足でベースを加えながら、右足でヴォリュームをコントロールするという神業をあみだす事になるのです。凄いのは演奏がいっぱいいっぱいにはなっていないところ、余裕ですね。カッコイイです。
もしかしたら銘器B-3やレスリーは彼がいなかったら今は無かったかも知れません。なんて言い過ぎかもしれませんが、影響を受けたオルガン奏者は数知れずでしょう。
Jimmy Smith – House Party
ジミー・スミス – ハウス・パーティ
Blue Note
- Au Private
- Lover Man
- Just Friends
- Blues After All
Jimmy Smith (org)
Lee Morgan (tp) 1,3,4
Curtis Fuller (tb) 3,4
Lou Donaldson (as) 1,2
George Coleman (as) 3,4
Tina Brooks (ts) 1
Kenny Burrell (g) 1,4
Eddie McFadden (g) 2,3
Art Blakey (ds) 1
Donald Bailey (ds) 2-4
Produced by Alfred Lion
Recorded by Rudy Van Gelder
Recorded 1957.8.25 (3.4) & 1958.2.25 (1.2)