Sonny Clark – Cool Struttin’ 何故アメリカでは当時あまり評価されなかったのか。

 1958年にリリースされ、今も愛され続ける超名盤、ソニー・クラークのクール・ストラッティン。ジャケットの雰囲気そのままにクールでちょっと都会的でブルージー。サイドメンの演奏も凄く良く、クラークの重心の低いタッチと少し力の抜けた雰囲気が絶妙です。
 

Sonny Clark - Cool Struttin'

 
 当時日本では大人気だったようですが、本国アメリカでは2000~3000枚程しかプレスされず実はあまりセールスは芳しくなかったようです。
日本人の気質に合っていたとも言われておりますが、LPでしか聴くことの出来ない日本とは違い、本国ではやはりライブがあって人の目に触れてこそ、その評判からレコードの評価に繋がる面があったようで、あまり舞台にあがるチャンスの少なかったクラークの評価はまだこれからというところでした。

アルフレッド・ライオンは既に彼を高く評価していて、もう少し知名度が上がったらリリースをしようと思っていたようですが、31歳の若さで1963年にオーバードーズにより他界してしまいましたので、アメリカでは売れなかったのではなく、評価されるまでの時間が足りなかったのかも知れませんね。
演奏は素晴らしいので後にアメリカでも再評価される事になるのでした。

Sonny Clark – Cool Struttin’
ソニー・クラーク – クール・ストラッティン

 Blue Note 

  1. Cool Struttin’
  2. Blue Minor
  3. Sippin’ At Bells
  4. Deep Night

Sonny Clark (p)
Art Farmer (tp)
Jackie McLean (as)
Paul Chambers (b)
Philly Joe Jones (ds)

Produced by Alfred Lion
Recorded by Rudy Van Gelder

Recorded 1958.1.5

Sonny Clark - Cool Struttin'

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この記事を書いた人

海と山と畑に囲まれて、糸島の片隅で音楽を聴いています。中古オーディオとレコードの買取、整備、販売を仕事としています。オーディオマニアではありません。ただの音楽好きです。

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