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フレディ・レッドは1928年ニューヨーク生まれのピアニスト。50年代始め頃より活動を始め、タイニー・グライムス 、 クーティー・ウィリアムズ 、 オスカー・ペティフォード 、ジイブ・ ボンバーズ、アート・ブレイキー等と共演。そして59年にニューヨークのリビング・シアターの演劇「The Connection」の出演と音楽の作曲を担当した事で、一躍名前を知られるようになるのでした。
こちらの作品はそのアルバム。ワンホーンでアルトはジャッキー・マクリーンです。
じわ~っと染み渡ってくる悲しくも力強い曲、楽しいけれど何故か涙が出そうになる曲、演劇のテーマは麻薬を題材にしたもので、脆く壊れやすい心、思い通りに行かないこと、そして人生、というような普遍的でもあるテーマが曲にも表れているのではないでしょうか。素晴らしい曲達です。
ピアノの印象はそれ程感じないのですが、クセがなく小刻みで控えめなタッチが曲に合うのですよね。どちらかというとプレイヤーとしてよりも作曲家としての才能があったのかも知れませんね。
そして全体的にリズム陣が控えめに徹しているので、ジャッキー・マクリーンのソロが活きてきます。メロディをしっかり追いつつもマクリーンのスウィング節も開放感いっぱいで爽快です。リーダー作ではないですが、代表作の1枚と言ってもいいのではないでしょうか。
それにしても3曲目の「Music Forever」のピアノは凄い好きです。スピード感が心を追い越して、何故か解らないけど、泣けてきます。
Freddie Redd Quartet With Jackie McLean – The Music From The Connection
フレディ・レッド・カルテット・ウィズ・ジャッキー・マクリーン – ザ・コネクション
Blue Note
- Who Killed Cock Robin
- Wigglin’
- Music Forever
- Time To Smile
- Theme For Sister Salvation
- Jim Dunn’s Dilemma
- O.D.
Freddie Redd (p)
Jackie McLean (as)
Michael Mattos (b)
Larry Ritchie (ds)
Recorded by Rudy Van Gelder
Recorded 1960.2.15