さて、年の瀬。2020年は新型コロナの出現によって生活そのものが大きく変わった年になりました。新しい気付きがたくさんありました。来年は良い年になりますように。早くみんなでワイワイしたいですね。
今日は年内最後のレコードの発送業務を終え、後回しにしていたJBL LE5-12のリコーン作業に取り掛かります。経年劣化でコーン紙は少し押しただけでサクっと破れてしまいました。パリッと新しくさせてやります。
まずはリード線のハンダを取り除き、ガスケットをフレームから綺麗に取り外していきます。付着した接着剤もカッターや彫刻刀で完全に取り除きます。
フレームのサビはヘアラインを残しつつ布ヤスリで削ってやります。
綺麗になったところで、仮組立てをします。ボイスコイル、スパイダー、コーン紙がいい感じに収まれば、あとはこの通り接着すればよいのでまずはひと安心です。
サクサクと慎重に進めていきます。
組み立ての順序はユニットによっていろいろと異なりますが、基本的には一番失敗しない工程を完成までをイメージして逆算して考えます。
今回はまずボイスコイルとスパイダーの接着から。取り外した古いものを参考にして、ギャップに干渉しないように接着剤が完全に固まる前に慎重に微調整しながら位置を確定させます。
ボイスコイルのリボン線とリード線をはんだ付けする箇所のリングを古いものから取り外して、新しいコーン紙にキリで穴を開けてはめ込みます。このタイミングでコーン紙とボイスコイルを慎重にフレームに仮組みしながら位置決め調整して接着。
そしてリボン線とリード線をハンダ付け。ここで導通チェック。音出し確認。
問題なければ、DBボンドを接着。
センターの位置に注意しながらフレームにスパイダー、コーン紙、ガスケットの接着。リード線のハンダ付け、センターキャップの取り付けをします。
最後にエッジにダンプ剤を塗り、完成。
これを2つ。いい感じ。
今年はこれで仕事納め。良いお年を!