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通称”鳩のサド・ジョーンズ”と呼ばれておりますこちら、当時在籍していたカウント・ベイシー楽団のメイン・トランペッター、ブルーノート第2作目、1956年録音の作品です。
サド・ジョーンズは作曲・編曲家としても活躍しており、楽団人気の1曲目の「エイプリル・イン・パリ」を自分流にアレンジ、渋く深い味わいのあるリラックスした仕上がりになっております。
リズム隊がまた豪華です。バリー・ハリスの趣のあるタッチ、パーシー・ヒースの包み込むようなふんわりとしたロ-、安定感抜群のマックス・ローチの気の利いたブラッシュワーク。ビリー・ミッチェルのテナーとのユニゾンも非常に心地良い響き。
ハード・バップ全盛にあって、このテンション。媚びない偉ぶらない気取らないなんにも気にしない場を染める大人の雰囲気。良いアルバムです。
にしてもこのジャケットの写真オシャレですよね。タイムマシンとどこでもドアを使って、一度この時代のアメリカに行ってみたいものです。そしてちょっと一杯飲みながら生演奏をもし聴くことが出来たら、、なんて。
レコードの良さはやっぱりこの存在感のある大きさのジャケと、盤を手に持った時の心地良い重量感ですよね。そして傷を付けないように慎重にターンテーブルに乗せ、少しホコリをとって、何となくワクワクしながらゆっくり盤の端っこに針を落とす、そのちょっとの手間がやっぱり贅沢だな~、、なんて。
改めてこの盤を聴きながら思いました。
Thad Jones – The Magnificent
サド・ジョーンズ – ザ・マグニフィセント
Blue Note
- April In Paris
- Billie-Doo
- If I Love Again
- If Someone Had Told Me
- Thedia
Thad Jones (tp)
Billy Mitchell (ts)
Barry Harris (p)
Percy Heath (b)
Max Roach (ds)
Produced by Alfred Lion
Recorded by Rudy Van Gelder
Recorded 1956.7.14