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クラーク初めてのリーダー作。1957年、彼の26歳の誕生日に録音された作品です。タイトルはヒッチコックの映画「ダイヤルMを廻せ」を捩ったもの。フロントはアート・ファーマー、ハンク・モブレー、カーティス・フラーと相性抜群のブルーノート・オールスターズとも言える3人。
ソニー・クラークは50年代始めに白人のクラリネット奏者バディ・デフランコのサイドマンとして西海岸で活動を始めました。しかし白人中心のウエスト・コーストのジャズよりハードバップへの流れのある東海岸に魅力を感じ、ダイナ・ワシントンの伴奏として、ニューヨークに大陸横断するのでした。そしてまずはハンク・モブレーの”1568″に起用され、そのピアノにアルフレッド・ライオンが驚嘆し、早速リーダー作を録音する事を決意するのでした。
クラーク独特の後ノリの重いグルーブはやはり他のピアニストには無いことに改めて聴くと思います。この重心の低さが曲をより深く渋く、しっとりとしたのノリを生むのですね。
クール・ストラッティンに収められている曲のようにこの曲がという派手さはありませんが、メンバーみんながテンションを抑えながらとてもバランス良く演奏していてあまり力まずに聴ける作品です。
Sonny Clark – Dial S for Sonny
ソニー・クラーク – ダイアル・S・フォー・ソニー
Blue Note
- Dial S For Sonny
- Bootin’ It
- It Could Happen To You
- Sonny’s Mood
- Shoutin’ On A Riff
- Love Walked In
Sonny Clark (p)
Art Farmer (tp)
Curtis Fuller (tb)
Hank Mobley (ts)
Wilbur Ware (b)
Louis Hayes (ds)
Produced by Alfred Lion
Recorded by Rudy Van Gelder
Recorded 1957.7.21