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1958年リリース。プロデューサーのアルフレッド・ライオンが招集、テナー2人、ピアノ2人参加のセッションアルバム、同日に録音した全8曲の内の4曲です。まさに1958年というハード・バップ全盛の時代を切り取った躍動感溢れる作品です。
ケニー・バレルのリーダー作ですが、みんな素晴らしい演奏を聴かせてくれるバランスの良いセッションアルバムですね。スッと入ってくるケニーの男前なブルージーなギターに痺れます。あまり前に出過ぎないところがまたかっこいいんですよね。
そしてそんな空気はもちろんわかる凄腕メンバー達。特にブレイキーのやや抑えてテンションをキープしつつも叩く時は叩く、絶妙なタイミングの金物、最高です。メッセンジャーズ作品のような怒涛のソロも聴かせてくれます。
作品の少ないティナ・ブルックスが参加しているのも注目ですね。ジュニア・クックとの個性の違いを聴くのも面白いです。
サム・ジョーンズのベースも凄く良くて、「The Man I Love」は約1分半のソロで締め、そして「Chuckin’」でもソロからのケニーとのユニゾン、かっこいいです。
それからそれから、ルイ・スミスはあまり知名度は高くないかも知れませんが、抜群によい演奏を聴かせてくれます。一番調子いいかも知れません。
ちなみにジャケットの絵は若い頃のアンディ・ウォーホルの作品です。右下の方にサインも入っています。パット見あまり気に入っていないデザインでしたが、長年見ていると何故かだんだん印象が良くなってくるから不思議です。
でもやっぱりアンディ・ウォーホルと言うと、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのあのバナナのジャケットを思い浮かべます。この作品があのバナナのジャケットだったら、もしかしたらケニー・バレルはもっと有名に、ジャズファンじゃない人にも知られるアーティストになっていたのかもしれませんね。
Kenny Burrell – Blue Lights Vol.2
ケニー・バレル – ブルー・ライツ vol.2
Blue Note
- Rock Salt
- The Man I Love
- Chuckin’
- Phinupi
Kenny Burrell (g)
Louis Smith (tp)
Junior Cook (ts)
Tina Brooks (ts)
Duke Jordan (p)
Bobby Timmons (p)
Sam Jones (b)
Art Blakey (ds)
Produced by Alfred Lion
Recorded by Rudy Van Gelder
Recorded 1958.5.14