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タイトルはハンク・モブレー、レコード番号”1568″が通称名です。モブレーと言えば黄金の3部作『ディッピン』『ロールコール』『ソウルステーション』が人気ですが、通に一番人気はこちらかもしれません。
ロサンゼルスを拠点に活動していたソニー・クラークが自身の求めているジャズを求めて飛び出し、ニューヨークに進出し、記念すべきブルーノートでの初の録音。軽快なクラークのソロも聴きどころです。幻の名手と言われるカーティス・ポーターのサックスも面白いです。
リズム隊は安定のポール・チェンバースとアート・テイラーなので少々全体のバランスが崩れても何のそのという感じ、不安定さが絶妙な緊張感も生んでいて結果とても生き生きした演奏になっています。
録音は1957年。この年ハンク・モブレーはリーダー作品として、アルバム6枚分にも相当するセッションを残しています。しかしその半数は世に出るまで何十年もかかりました。そしてそのセッションは同じメンバーではなく、毎回新人も含めて実験とも言えるスリル満点の内容。この時期のブルーノートの攻めを感じます。
Hank Mobley – 1568
ハンク・モブレー
Blue Note
- Mighty Moe And Joe
- Falling In Love With Love
- Bags’ Groove
- Double Exposure
- News
Hank Mobley (ts)
Bill Hardman (tp)
Curtis Porter (ts,as)
Sonny Clark (p)
Paul Chambers (b)
Art Taylor (ds)
Produced by Alfred Lion
Recorded by Rudy Van Gelder
Recorded 1957.6.23