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1957年録音、プレスティッジによるノン・リーダー企画、コルトレーン、フランク・ウェス、ポール・クィニシェットのテナー3人参加のセッション作品です。ベテランのフランク・ウェスとポール・クィニシェットと、際立つコルトレーンのブローイング、それぞれ個性があって楽しめます。マル・ウォルドロンのピアノも良く転がります。リズム隊のダグ・ワトキンスとアート・テイラーも流石に乗せるのがうまいですね。
ブルーノートが準備万端で録音に臨むのに対し、プレスティッジはコスト的な問題もあったようですが、この作品のように、面白そうな面々に声をかけてノリで演奏してもらって、みたいなセッション作品を制作するのが得意でした。故に、それはそれでライブ感があってとても良い録音が多く、その場の雰囲気も閉じ込められていて魅力があります。
冒頭のフランク・ウェスのフルートがこのセッションの雰囲気を作り出しているとも言えますでしょうか、ノンリーダーではありますが他の2人のテナーをうまくリードしています。エリントン作の「Things Ain’t What They Used To Be」、邦題は「昔は良かったね」。とても穏やかなリラックスしたそれぞれのソロ、気張らずに聴きたい時良く手に取る一枚です。
Frank Wess / John Coltrane – Wheelin’ & Dealin’
フランク・ウェス / ジョン・コルトレーン – ホイーリン & ディーリン
Prestige
- Things Ain’t What They Used To Be
- Wheelin’
- Robbins’ Nest
- Dealin’
John Coltrane (ts)
Frank Wess (fl,ts)
Paul Quinichette (ts)
Mal Waldron (p)
Doug Watkins (b)
Arthur Taylor (ds)
Supervised by Bob Weinstock
Recorded by Rudy Van Gelder
Recorded 1957.9.20