1957年、シカゴ、オペラ・ハウスと、ロサンジェルス、シュライン公会堂にて録音されたライブ盤。『マック・ザ・ナイフ〜エラ・イン・ベルリン』に並ぶ名盤です。
エラ・フィッツジェラルドは1918年ヴァージニア州生まれ。幼い時に両親と死別し、孤児院で育ちました。そこで歌を覚えたそうです。1934年にハーレムのアポロ劇場で行われたコンテストで見事優勝。その時チック・ウェッブの目に止まって彼のバンドに参加する事になります。そして38年録音の「ア・ティスケット・ア・タスケット」がヒットして一躍スターに仲間入り。43年に独立して数々の名盤を残す事になります。
コンサートホールでのライブ盤という事もあってか音質は正直あまり良くありませんが、エラの魅力のある歌声は盤の質を超えてきます。バラードの絶妙でマイルドなブレス、アップテンポの曲はエキサイティングにスキャットします。絶好調なのでしょうね。音程がブレないので安心して楽しめます。曲の合間にサンキュサンキュという声がまた可愛いです。太ったオバサンですけどね。w
ちなみにこのレコードはステレオとモノがリリースされておりますが、別々にレコーディングされたもの。ステレオはシカゴ、オペラ・ハウスで1957年9月29日、モノはロサンジェルス、シュライン公会堂の1957年10月7日録音です。紛らわしいですね。両方欲しくなってしまいますね。
Ella Fitzgerald At The Opera House
エラ・アット・ジ・オペラ・ハウス
Verve Records
- It’s Alright With Me
- Don’Cha Go Away Mad
- Bewitched, Bothered And Bewildered
- These Foolish Things (Remind Me Of You)
- Ill Wind
- Goody Goody
- Moonlight In Vermont
- Stompin’ At The Savoy
- Oh, Lady Be Good
Ella Fitzgerald (vo)
Coleman Hawkins (ts)
Illinois Jacquet (ts)
Lester Young (ts)
Stan Getz (ts)
Herb Ellis (g)
Oscar Peterson (p)
Ray Brown (b)
Jo Jones (ds)
Roy Eldridge (tp) #8,9
Flip Phillips (ts) #8,9
Sonny Stitt (as) #8,9
J.J. Johnson (tb) #8,9
Connie Kay (ds) #8,9
Recorded in stereo / 1957.9.29 at the Chicago Opera House.
Recorded in mono / 1957.10.7 at the Shrine Auditorium in Los Angeles.