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1956年6月26日未明、僅か25歳という若さで自動車事故で急逝した天才、クリフォード・ブラウンの名演です。この作品はもともと10インチで別々にリリースされたものを1枚にまとめたもの。共演にルー・ドナルドソンのサックス、ドラムにフィリー・ジョー・ジョーンズとアート・ブレイキーとのセッションもそれぞれ聴けるのも面白いですね。いずれもブラウンの自由自在で表現豊かなプレイが如何に卓越しているか、これ以上無いと思える程のフレージングの素晴らしさがあります。
活動期間は僅か3年程でしたので、まだまだこれからという時でした。54年のダウンビート誌国際評論家投票のトランペットの最優秀新人に獲ればれるなど一躍スターの座に躍り出て、当時の共演プレーヤーからすると、ディジーやマイルスの台頭する時代に、彼らより存在感はあったと語られています。もし事後がなければ、ジャズの歴史は少し変わったものになっていたかも知れないですね。
不世出の天才トランペッターとも言われておりますが、最後の2年はジャズ界新新星のスターとしての評価は受けていました。まさに流れ星の如くではありましたが、不遇のままではなかったのが、唯一報われる事かも知れません。
Clifford Brown – Memorial Album
クリフォード・ブラウン – メモリアル・アルバム
Blue Note
- Hymn Of The Orient
- Easy Living
- Minor Mood
- Cherokee
- Wail Bait
- Brownie Speaks
- De-Dah
- Cookin’
- You Go To My Head
- Carving The Rock
Clifford Brown (tp)
Lou Donaldson (as)
Gigi Rice (as,fl)
Charlie Rouse (ts)
Elmo Hope (p)
John Lewis (p)
Percy Heath (b)
Philly Joe Jones (ds)
Art Blakey (ds)
Produced by Alfred Lion
Recorded by Rudy Van Gelder
Recorded 1953.8.28 (1-5) / 1953.6.9 (6-10)