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自身の名前から取った一連のブック・シリーズ3部作、「The Freedom Book」「The Blues Book」「The Space Book」に加え、その時同時に録音した未収録を集めた作品がこちら。けっしてボツ曲ではなくむしろ一番勢いがあるとも思える痛快な演奏。このアルバムをもって4部作完結とも言える内容です。
1曲目は「The Second #2」は「The Space Book」に収められている「Number Two」の最初の録音だとか。より荒削りながらも熱を封じ込めたような演奏です。2曲目はディジー・ガレスピーの曲。この曲だけカーメル・ジョーンズのトランペットが入ってクインテットになります。ユニゾンのリフが気持ちいいです。ピアノのギルド・マホネスもこの曲だけ参加になりますがソロが凄く魅力的、個性的な曲がるピアノが際立っています。3曲目は1曲目と同じくアーヴィンのオリジナル。4曲目のスタンダードの「星影のステラ」でしっかり着地。でも短いですね。もう少し聴いていたいです。
アーヴィンは1930年テキサス生まれ、1956年からチャールズ・ミンガスのバンドで活動をします。そのバンドで同僚のホレス・パーランとは”プレイハウス・フォーというバンドを結成しますが録音を残すには至りませんでした。ブルーノートからリリースされたホレス・パーランのリーダー作「Up & Down」「Happy Frame Of Mind」で共演が聴けますね。63年から66年まではプレスティッジに9作品残しております。
聴けば聴くほどにその硬派でユニークな演奏に囚われます。
Booker Ervin – Groovin’ High
ブッカー・アーヴィン – グルーヴィン・ハイ
Prestige
- The Second #2
- Groovin’ High
- Bass-IX
- Stella By Starlight
Booker Ervin (ts)
Carmell Jones (tp) #2
Jaki Byard (p) #1,3-4
Gildo Mahones (p) #2
Richard Davis (b)
Alan Dawson (ds)
Produced by Don Schlitten
Recorded by Rudy Van Gelder
Recorded 1963.12.3(#4), 1964.6.30(#2), 1964.10.2(#1,3)