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ブルーノート1500番台ラスト。58年リリース。最後に持ってきたのはトロンボーン奏者、ベニー・グリーンのリーダー作です。ゆったりとしたトロンボーンの音に重厚なソウルの雰囲気。最後を飾るに相応しい素晴らしい作品です。アルフレッド・ライオンがこの作品を選んだのも頷けます。
1曲目の表題曲「ソウル・スターリン」からバブス・ゴンザレスのスキャットで始まるのですが、これがブラックネスの空気全開。この作品を印象を僅か数秒で決定付けてますね。1500番台最後を飾るブルーノートのテーマ曲とも言えますでしょうか。めちゃカッコイイです。
その他の曲もバラエティのある内容なのですが、一貫してソウルフルでブルージー。3曲目以外は全てベニーのオリジナル。3曲目はしっとりとしたピアノから始まるスタンダード。ピッチの微妙な揺れに癒やされます。全部良いです。
ソニー・クラークの粘りのあるピアノと、アイク・アイザックスのシンプルで重いベースと、うねりのあるエルヴィン・ジョーンズのドラム、そしてジーン・アモンズとビリー・ルートの惚れそうになる渋いブロウ。
重く、渋く、切ない。しっとりと浸りたい夜のとっておき。
Bennie Green – Soul Stirrin’
ベニー・グリーン – ソウル・スターリン
Blue Note
- Soul Stirrin’
- We Wanna Cook
- That’s All
- Lullaby Of The Doomed
- B.G. Mambo
- Black Pearl
Bennie Green (tb)
Billy Root, Jug(Gene Ammons) (ts)
Sonny Clark (p)
Ike Isaacs (b)
Elvin Jones (ds)
Produced by Alfred Lion
Recorded by Rudy Van Gelder
Recorded 1958.4.28