1958年、『Holiday For Skins Vol. 1』と同じ時に録音された作品です。
ブルーノートのプロデューサー、アルフレッド・ライオンによりブレイキーの別の面、すなわちジャズドラマーとしてのブレイキーではなく、パーカッショニストとしての本質により大きなスポットを当てた作品です。
ワイルドでストレートな、ブルーノート最大の異色作とも言われる盤になっています。
メンバーはフィリー・ジョー・ジョーンズ、アート・テイラーというジャズドラマーの他に、サブー・マルティネス率いる7名のラテン・パーカッショニストが参加しており、序盤は圧倒的なダイナミズムなドラミングで始まり、そしてジャズサイドからの参加である、ハードバップ・トランペッターのドナルド・バードとピアニストのレイ・ブライアント、ベースにウェンデル・マーシャルがスッと極上のエレガンディズムな世界に誘います。
アフロ、キューバン、ラテン、それら黒人音楽のルーツとジャズの融合とも言えるこの作品は、音楽の根源の一つであるアフリカのリズム、黒人の根底に流れるリズムをベースに、大編成なポリリズム・アンサンブルをブレイキーが見事に組み立てています。
Art Blakey - Holiday For Skins Vol.2
アート・ブレイキー - ホリデイ・フォー・スキンズ vol.2
Blue Note
- O’Tinde
- Swingin’ Kilts
- Dinga
- Reflection
Art Blakey (ds)
Donald Byrd (tp)
Ray Bryant (p)
Wendell Marshall (b)
“Philly” Joe Jones (ds)
Art Taylor (ds)
Ray Barretto (perc)
Produced by Alfred Lion
Recorded by Rudy Van Gelder
Recorded 1958.11.9